【投稿者:Yasuko先生】
近年、幼稚園でも取り入れられ始めたリトミック。
でも「リトミックって何ですか?」と改めて問われると、何て言ったらいいのか戸惑いませんか?
かつては皆さんと同じ立場だった私。
2児の母として見たリトミックとは?
そんな目線で、書いてみたいと思います。
Contents
リトミックの歴史からいってみよう。
「運動を通じて音楽を学び経験する」という学習法を発展させたのが、こちらの方。
ウィーン出身のスイス人であるこの方、アラビア民族音楽のリズム法に触発されてリトミックを発案したんだとか。
それが1886年のこと。
今からおよそ、130年ほど前になりますね。
長い音楽の歴史からしたら、まだまだ世に出て浅いリトミック。
それでもこれだけ世界中に普及したのですから、リトミックの力って凄いなと思います。
そのリトミックについて解説したのがこちら。
全身を使って音楽を動きで表現するリトミックと、音楽を聴く耳を育てるソルフェージュ、即興演奏を組み合わせ、音楽の諸要素を体験する事を教育法の原点に置き、音楽理解を深め、動きによって得た筋肉感覚を生かし、その積み重ねにより自己を開放し、磨かれた感性をもとに、自己音楽表現を可能にする事がこの教育法の目的です。
(中略)
聴感覚は脳の成長に大変大きな影響がある事が生理学的にも実証されており幼児期にリトミックのレッスンを受け、 身体と聴覚を育てる事は、幼児の成長に非常に大切な事です。
つまり、リトミックとはどういうものなのさ?
そう思ったのは、1人目の子がまだ私のお腹の中にいる頃でした。
妊娠8ヶ月で仕事を辞め、ゆったりとした妊婦生活を送っていた私。
市報をじっくり読む時間もできて、ペラペラとページをめくっていて見つけた「リトミック」という文字。
リトミックとは何ぞやと、すぐさまスマホで検索しました。
ところが出てきた情報は、リトミック発案者であるダルクローズさんの説明ばかり。
それでも色々なサイトを読み漁り、とりあえずわかったのは「リズム遊び的なもの」だということでした。
では具体的にどういったリズム遊びをするのか、通える範囲の教室案内を見ても全然イメージが湧きません。
そう思った私は、1人目の子が生後3ヶ月の時に、月1回開催している所へ通うことにしたのです。
月1回のレッスンに通ってみて……。
実際に通ってみると、「先生と我が子」というよりは、「親の私と我が子」との触れ合いがほとんどという感じでした。
リズム打ちも、親である私がコントロールして打たせます。
でも回数を重ねることが大事だと感じたのは、通わせてから数ヶ月後のこと。
ある日、ジワジワと自分から打ちに行くようになったのです。
場慣れということもあったのでしょうね。
でも、月1回しかないお教室。
そのせいでしょうか。
次のレッスンが待ち遠しくて、仕方ありませんでした。
子供は毎回初めての場所に行くような感覚で、なかなか慣れてくれないというのもありましたね。
そこで、月2回のレッスンに変えてみました。
それまで通っていた月1回のお教室は、「体験」という名目上、参加者も日替わりでした。
もちろん何人かは決まった顔ぶれではあったものの、大抵は新しいお友達が毎回いることの方が多かったですね。
それに比べて、今度の月2回のお教室は固定されたメンバー。
レッスン内容も、少しずつグレードアップしていくというものでした。
リズム打ちをしたり手遊びをしたり、お歌も歌います。
年齢を重ねていくにつれ、自分でできることも増えてきました。
レッスンで習った手遊び歌を自宅でもするようになりました。
「楽しい!」が一番身に付くのだなぁと、日々実感しています。
レッスンの内容に慣れてくると、欲が出てくる。
この月2回のお教室に通い始めてから、親としても、そして一人の音楽家としても、色々なことを学ばせてもらいました。
本当にお教室の先生方には頭が上がりません。
それでも……。
欲を言うならば……。
そう、思うようになってきました。
音の強弱や高低・リズムなどは、なかなか日常生活では復習しにくいのです。
せっかく覚えた手遊びを自宅でやるようになったのに、それが日々の生活に結び付けられない……。
たしかに親子の触れ合いになってはいるのですが、単なる手遊びで終わってしまっているのです。
それなら、私自身が開発・創作すればいいのではと思ったのです。
その為にはまず、私自身がリトミックについて勉強しなければいけません。
そこで見つけた、ハワイアンリトミックの資格。
当教室のもう一人の主宰者であるYuka先生と共に、このハワイアンリトミックの資格を取る決心をしました。
当教室だからできる、生活に基づいたオリジナルの曲。
挨拶や身体の各パーツの名前など、基本となることをお歌にしました。
子供に優しいメロディーなので、すぐに覚えられると思います。
何度も歌うことで、自然と身に付けることができますよ!
子供に無理矢理覚えさせる必要もないので、いつの間にかできるようになっているのではないでしょうか。
同時に、日本人なら知っておきたい童謡や唱歌も取り入れています。
英語のお歌も歌っちゃいますよ!
「子供の耳の発達は3歳まで」、なんていう情報がたくさん溢れているこの現代。
何が正しいかは別にしても、できるだけ早い時期に色々な音やリズム・言葉を吸収させて欲しいと願っています。
そんな想いから、当教室が誕生しました。
まとめ
当教室は、講師の実体験に基づいてカリキュラムを組んでいます。
私たちのレッスンを通して、少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。